国内初、「Enterprise Ethereum」を活用したブロックチェーン「スマートコントラクト」の実証実験を開始 「AI×IoT×ブロックチェーン」による次世代サービス基盤を検討

KDDI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田中孝司、以下「KDDI」)、株式会社KDDI総合研究所(本社:埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長:中島康之、以下「KDDI総合研究所」)、クーガー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:石井敦、以下「クーガー」)は、2017年9月27日より、国内で初めてEnterprise Ethereum (注1)を活用した「スマートコントラクト」の実証実験を開始します。
また、KDDIは、同日より、Enterprise Ethereum Alliance(以下、EEA)(注2)に加入しました。

「スマートコントラクト」は、ブロックチェーン(注3)を活用した技術によって、あらかじめ
取り交わされた約束や契約を、改ざんが困難な形でプログラム化し、条件が合致した際、自動執行する仕組みです。

この度の実証実験では、当社の既存事業に加え、非金融事業を含めEthereum(注4)等のプラットフォーム上で開発されたオープンサービスや、協業先サービス連携を想定した「スマートコントラクト」活用の事業上および技術上の課題と効果を検証します。
第一弾として、KDDI、KDDI総合研究所、クーガーは共同で、ブロックチェーン技術を活用し、携帯電話の店頭修理申し込みから完了までの工程における、リアルタイムな情報共有およびオペレーション効率化の可能性を検証します。
さらに「スマートコントラクト」により、修理事業とは別事業であるリユースサービスなど異なる事業者間におけるシステム連携の可能性を技術検証します。具体的には、携帯電話の修理の際、修理価格、機種変更価格、中古市場価格など異なるシステム間の情報をプログラムが自動判別し最適な契約が行えるかを検証していきます。

また、KDDIとクーガーは、修理事業の実験にとどまらず、お客さまに寄り添った新たな体験価値の提供を目指し、IoT、AIなどの技術と「スマートコントラクト」を組み合わせた複数の実証実験を行っていきます。

KDDIは、今後AI・ロボティクス・ブロックチェーンの応用開発を進めるクーガーに加え、ブロックチェーンデベロッパーのトライデントアーツ株式会社、リーガルテックの株式会社ケンタウロスワークス、EEAの加入メンバーと連携し、「AI×IoT×ブロックチェーン」による次世代サービス基盤の開発を検討してまいります。

(注1)企業向け分散アプリケーションのためのプラットフォーム。
(注2)Enterprise Ethereum技術のユースケースの共有、標準化の策定、オープンソースプログラムを開発するためのアライアンス。参加企業は150社を超える。
(注3)複数のコンピュータがそれぞれ分散型合意形成を行うことで、常に稼働しデータの改ざんを困難にする仕組み。中央の管理者が存在しなくても、ネットワーク上の複数の参加者が安全にデータを共有することが可能になる。
(注4)ブロックチェーン上で中央管理システムが存在しなくても自動的に稼働する「非中央集権型アプリケーション(DApps)と「スマートコントラクト」を構築し実行できるアプリケーションプラットフォーム。

【参考1】インターネットに次ぐ大革命「ブロックチェーン」で、私たちの暮らしはどう変わる?
【参考2】話題の「ブロックチェーン」。仮想通貨を支えるそのスゴイ仕組みとは!?

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