クーガー株式会社(本社: 東京都渋谷区、代表取締役CEO: 石井敦、以下「クーガー」)は、コンピュータービジョン分野の世界三大国際学会の一つ「ECCV 2022」のコンペティションで、9位にランクインしたことをお知らせします。

2022年は、GPT3の対話型AIやStable Diffusionの画像生成AIなど、AIの高い応用能力に大きな注目が集まりました。Stable Diffusion は、LAION-Aesthetics と呼ばれる「美しい画像のみ」を集めたデータセットを用いて学習されているなど、AI技術のブレイクスルーは「学習データの質」に大きく依存します。我々の身の回りでも、スマホやPCなどで使われる顔認証や自動運転などで活用される物体認識など、学習データの質は根底を支える土台の役割を果たしています。

一方、SNS画像に多く使われる加工フィルターやカメラの高性能化は便利である反面、実像とは異なる画像を作り出す点で、機械学習にマイナスの影響を与えています。今回、クーガーの画像認識チームは、ECCVの「Instagram Filter Removal Challenge」に参加し、インスタグラムの加工された画像のフィルターを除去する独自の手法を開発しました。最終的にクーガーのチームは、114名の参加者の中から、ファイナリストとして選ばれ、9位に入賞しています。

過去にも主要国際会議で採択された手法を応用

クーガーの画像認識チームは、ディープラーニングによるSemantic Segmentationの代表的手法であるU-Netを応用することで、今回のコンペティションのゴールである「画像の加工フィルターの影響をできる限り除去した、現実的で視覚的にもっともらしい画像生成」を実現しています。クーガーは過去の主要国際会議においても、U-Netを活用したソリューションによる高い精度を実現しており、コンペティションへの入賞や論文の採択など、複数の実績があります。

※参加チームの各ソリューションは以下に公開
https://arxiv.org/pdf/2210.08997.pdf

クーガーでは、ファミリーマート5,000店舗に人型AI「レイチェル」の導入を進めるなど、人型AIの実用につながる研究開発に注力しています。今後も、インスタグラムやTikTokをはじめとするデジタル空間上での画像や動画データの利用は拡大し、カメラやセンサーを用いた店舗でのデータ活用も広がっていくことは確実です。クーガーでは、視線認識や顔認証などの画像認識や自然言語処理など、様々なAI技術の活用を進めていきます。

ECCVについて
ECCV(European Conference on Computer Vision)は、コンピュータービジョン分野において世界三大国際会議(CVPR、ICCV)の一つとされています。2022年は10月に開催されました。

過去の国際会議の採択について


採用情報

クーガーは自律的で大胆なチャレンジを支援し、それぞれの個性を生かした技術と創造性の追求ができる場を目指しています。

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